12 月 31

大晦日のこの時間になってようやく年賀状が書き終わったので、今年一年を振り返ってみようと思います。

創業二年目のこの一年、いろいろといいこと・悪いこと、勉強になったこと、反省することがありますが、私個人として嬉しかったことの一つがタイトルにもある「アライアンスによるラボ展開」が少しですが形になってきたことです。

ジェイマジックを創業する際に、「SAYL (Search As You Like)」というビジョンを実現するためにどういう会社にしようかと考えたときに、この「アライアンスによるラボ展開」というものが出てきました。今年ブレークした『顔ちぇき!』は沖電気さんとのアライアンスによるものですし、来年早々に発表を予定している広告配信の仕組みはオリンパスさんとのアライアンスにより実現しています。具体的に言うと、「基礎研究・開発」の部分はある程度、他の企業(特に大企業)や大学などとのアライアンスによって供給を受け、ジェイマジック社では、そのアグリゲーションや応用研究・開発に力を注ごうというスタンスです。

私の前職の西海岸のベンチャーは、この「基礎研究・開発」に自ら取り組んでいました。
売り上げがあがりはじめる前の創業直後の段階で10M$単位のお金をVCから調達して、Ph.Dを何人も雇ってソフトウェアの研究に取り組んでいました。私自身創業当時からかかわっていましたので、採用の様子なども見ていたのですが、結構簡単にPh.Dの方々が採用できるんですよね。ベンチャー人材市場における研究開発人材の厚みを感じました。一方で、国内に目を移すと、応用研究やソフトウェア開発人材でも採用するのは難しく、ましてや基礎研究となると絶望的というのが現実ではないでしょうか。日本で「基礎研究・開発」をリードしているのは多くの総合電機メーカーや大企業で、人材という面でもその辺に遍在しているのが現状だと思います。

実際この一年、ラボという取り組みで様々なアライアンスパートナーの方々と一緒に開発をさせていただいて感じるのは、まず人材が圧倒的に優秀であるということと、予算や開発計画が中長期的な視点で組まれているため、ある程度失敗も許される(?)環境の中いい技術やいい製品が生み出され出されやすいということです。ただ、ビジネスとして求められる成功のサイズは自ずと非常に大きくなるため、スピーディーに動けてどんどんコンセプトを市場に問うていく役割を担うことができれば、ベンチャー企業とはいいパートナーシップが組めるような気がしています。

まだスタートしたばかりの取り組みで大きな成功には時間はかかると思いますが、ジェイマジックとしてのビジネスの成功という視点だけでなく、日本における技術開発ベンチャーの在り方の研究という視点からも、来年以降も力を入れていきたいと思っています。

Leave a Comment

Please note: Comment moderation is enabled and may delay your comment. There is no need to resubmit your comment.