7 月 21

だいぶ本から遠ざかっていたが、三連休ということで二冊だけ本を読みました。

一冊がこれ。

たった二か月で研究所の設立が決まったなんてなんだかとってもベンチャー的で格好良すぎる。
そもそもComputer Science Laboratoryなのに、Biologyの研究者や茂木健一郎がいたりする枠のなさもすごい。
大学や国の研究機関ならまだしも企業の研究所に行ったみんなは研究費削減でかなり苦しんでる時代において、ソニーCSLはなんだか楽しそうだ。日本にもこういう自由な方にとらわれない研究所がもっと増えればいいのにと思う。

6 月 26

6/1から始まっている企画なので、と~っても遅ればせながらではあるのですが。。

高校生まで本屋といえば藤沢の有隣堂しかなかった私としては「ザ・本屋」である有隣堂さんとエニグモのコラボ企画に参加をさせてもらっています。

目黒とか藤沢とか各地の有隣堂にコーナーが設けられていてお勧め書を紹介していただいているようです。

私が紹介したのは学生時代に読んだ「シリコンバレーアドベンチャー」という一冊。

ジェリーカプランという起業家が、GOという伝説のペンコンピュータの会社を発想し、クライナーパーキンスからfund raiseして、瞬く間に大きくなり話題となり、そして消えていくまでのまさにアドベンチャーな物語。

当時「失われた10年」真っただ中の大学院生だった私には本当に刺激的な一冊でした。世の中にはこんなにもチャレンジをしている人がいるのか、と刮目したような気がします。

ジョン・ドーアとか、ピノ・コースラとかミッチ・ケーパーとか有名人たくさん出てくるのも一つの醍醐味かもしれません。

私も久々に週末に読んでみようかなと思います。

無茶苦茶チャレンジ精神が湧き上がってくる一冊なので、ぜひお勧めです。

# iPhoneのprecursorであり、GOから生まれたといっても過言ではない
# AppleのNewtonのメンバーだった人間の下で前職時代に働いたことが
# あるのはプチ自慢だったりします。

6 月 23

「仁政に不可欠な惻隠の情」

古来、愛や寛容、同情、憐憫というものは、文学や道徳、哲学、宗教などいずれの観点から言っても最も根本的な観念の一つであった。とりわけキリスト教文化圏では、この観念をめぐって、あらゆる思想が展開した。実際、これらの観念は指導者に求められる最高の徳といってよい。
東洋にも「仁」「慈悲」という思想があり、孟子は「惻隠の心は仁の端(はじめ)なり」と説き、「人を慈しみ哀れむ同情の心」から「愛」への展開を論じている。また、墨子も「天下互いに兼愛すべし」と主張し、新族と他人を区別しない「平等の愛」を唱えた。
(中略)
また「王は国家の第一の召使である」と唱えたヨーロッパ・プロシアの名君、フレデリック大王や、「国家人民の立てる君にして、君のために立てたる国家人民には無之候」と宣言した米沢藩主・上杉鷹山の例を見ても、政治指導者に求められているのは、まさに「仁政」であり、「惻隠の情」であることがわかる。

李登輝 - Wikipedia

6 月 19

先日の一橋の野中先生の講演で紹介されていた、セブンイレブン創業者の鈴木さんの近著。

IT関連や製造業とか以外は、正直あんまり本を読んだことがなかったですが、かなり新鮮でとっても勉強になる言葉ばかりでした。コンビニという新しいカテゴリーを作り出した先駆者として、今はその業界のリーダーとして日々の積み重ねでいろんなイノベーションを生み出すための考え方が紹介されています。

鈴木さんのすごいところは、どんなに小さなことでも「トコトン」「妥協せずに」こだわり続けるということです。

例えば、私もかなりの頻度で食べている赤飯のおにぎりですが、ほぼ販売開始の段階までいっていたのを、味にこだわって、設備自体から見直させ(そもそも蒸し器がなかったのを蒸し器を導入)、大ヒットにつなげた話とか、セブン銀行参入の際に、通常800万円するATMを、根本から見直して、200万円で作らせた話とか、本当に妥協なし、という感じです。

副題にあるとおり90個の教訓があるのですが、私が印象残ったのは、

・顧客が飽きるほどのクオリティの商品を供給し続ける(インパクトがあるものは飽きられやすいが、それを連続して出す)。
・「顧客のために」ではなく「顧客の立場で」考える。
・現代の消費は「心理学」で考えないといけない。明日の顧客が求めるものは見えないけど、心理の中に潜んでいる。
・アルバイトにも権限移譲する。発注の責任を持たすことでモティベーションが変わる。・競争相手は競合ではなく、変化する消費者のニーズ。
・顧客のニーズはわずか4週間で変化する。
・顧客自身に「こんなものが欲しい」というのがない時代

などなど。

あとがきに「「挑み続ける生き方」が人間にとって一番大切な財産。セブンイレブンという歴史的な事業も運がなければ始まらなかったし、その運を運んでくるのは挑戦。小さなチャンスをつかむために、一日一日が真剣勝負」という趣旨のことが書いてあります。これだけ大成功されている方の話だけに重みあります。

われわれベンチャー、もっともっと頑張らねば。

6 月 15

あの渋谷ジャックはさすがに闘争本能掻き立てられます。。

ということで、まずはお勉強。。奥深い。。

6 月 3

ついにGMがChapter11になりましたね。

ここ数年はすっかり死に体というイメージでしたが、中興の祖アルフレッド・スローンが書いた大著「GMとともに」にあるように、世界に先駆けての「事業部制」「業績評価」などの導入など、一時期は先進的な企業としてもてはやされた時期もあったわけです。

今回のニュースを受けて、この本をパラパラと読み返してみましたが、1960年ころの組織図を見てもとてつもなく大きなGMがあっさりと破綻してしまうというのはなんともはや。ハマーの売却決定とか、矢継ぎ早に処理のニュースが出てきていますが、なんとも感慨深い気持ちになってしまいます。

5 月 27

日経ビジネスの記者が任天堂の経営に関してまとめた本。

DSやWiiの成功はもちろんのこと、最近では「メイドイン俺」によるCGMへの参入、「うごメモ」のよるネットとの連携、「Wiiの間」ではいよいよテレビの世界、と注目しても注目しきれないくらい新しい取り組みを連発している任天堂。

「取材をあまり受けない」というのは有名ですが、ここまで詳しく経営や経営者の人となりについて描かれた本はこれまでになかったみたいですね。面白いです。掛け値なしに。AppleとかGoogleもいいけど、やっぱり任天堂リスペクトです。

コネタですが、従業員一人当たり利益は

・グーグル 62万ドル
・ゴールドマン 124万ドル
・任天堂 160万ドル

だそうです。今のレートだと1.5億円くらいですかね。。グーグルの三倍近い。。すごい。

現社長の岩田さん、最近だとWii Fitで有名な宮本さん、三代目社長山内さん、それとかの有名な横井軍平さんについて詳しいです。

特に、横井軍平さんの「枯れた技術の水平思考」は改めて名言ですね。

「本来、娯楽って枯れた技術を使って人が驚けばいいわけです。別に最先端かどうかが問題ではなくて、ひとが驚くかが問題なのだから」

横井さんの最初の作品のエピソードもいかしてます。
ウルトラハンド」(あのビヨーンとのびるあれです)というおもちゃなのですが、横井さんが入社すぐに暇つぶしに旋盤でおもちゃを作ってたら、たまたま通りかかった山内さんが「任天堂はゲーム会社なのだから、ゲームにして商品化しろ」といきなりのたまって、本当に商品化。100万代の大ヒットになったそうです。横井さんの才能もすごいですが、山内さんの「直感」もすごい。

「花札」の会社だった任天堂が、タクシー会社や食品会社に多角化して経営の危機に瀕して、そこから「娯楽フォーカス」にふり直して、ゲームウォッチのヒット、ファミコンのヒット、それでも、NINTENDO64の失敗、そして今のDS/Wiiのダブルメガヒットと。

さすがに120年続いている会社はドラマがあります。

5 月 21

明治時代の思想家、内村鑑三が書いた有名な本ですが、明日から一泊二日で参加するあるトレーニングの課題図書になっていたので、改めて読んでみました。

課題は「代表的日本人を読んで紹介されている五人の人物の中から一人尊敬する人物を選べ」というようなもの。
五人とは、明治維新の立役者「西郷隆盛」、米沢藩の名君「上杉鷹山」、銅像で有名な「二宮尊徳」、近江の思想家「中江藤樹」、日蓮宗の開祖「日蓮上人」です。
読まれた方はご存じのとおり、かなり偏った部分のある人物評なので西郷隆盛か上杉鷹山を選ぶ人が多そう。
そこで私はあえて、かなりぼろくそ(「謎に満ちた人物。冒瀆者、偽善者、私腹を肥やすもの、山師」とかとか)に書かれている日蓮を選んでみました。

少し先に帰国して布教をしていた空海や最澄がスタンダードとなる中で、最初は全く認められなかった日蓮ですが、「不屈の忍耐と勇気はやがて認められ」るまでのストーリーは、IntelのAndrew Groveが言う「Only the Paranoid survive」というベンチャー精神じゃないですか!

ということで、また明日からのトレーニングのことも、終わってからご報告します。
#茂木健一郎さんとかグレン福島さんとかがゲスト講師でいらっしゃるらしい。

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蛇足ですが、こんな本も出てるんですね。

こちらは、嘉納治五郎、与謝野晶子などを同じようなスタイルで取り上げているようですね。
結構評価高いみたいなので、今度読んでみます。

5 月 18

今日プレジデントビジョンという媒体の取材を受けました。

発行元のライブレボリューションの増永社長から、ご自身の会社経営についてかかれた本をいただいたので早速読ませてもらいました。

題名の「宇宙一愛される経営」というのもなかなかインパクトありますが、「完全禁煙」とか「プラチナの社員証」とかとってもユニークな取り組みをたくさんされている会社のようです。ビジネスも創業から「コンサルティング事業」「ネット広告代理店事業」そして「モバイル広告代理店事業」とすでに二度も大きく転換しているということでかなりユニークですよね。

4 月 13

意味ありげな小さめのカバーを取ると、大手出版社と思しき大きなビルの前にうず高く積ったがれきの山の表紙(ストリートビューで探すもどこのビルかはわからず)。

湯川さんのブログで紹介をされていたインフォバーン創業者の小林氏の新著。

雑誌や新聞などの既存紙メディアの今後についての考察がメインのテーマですが、ネットの世界でメディアに取り組む人にもとっても参考になるくだりがたくさんあります。

「なによりも大切なことは、そのコミュニティの『温度』を感じ、感覚的に『刺さるコンテンツ』をセンスし、人の流れを理解することを肝要」

「電子メディアは、(中略)あっという間に市場が飽和する可能性があります。「ゼロサム・ゲーム」ならまだマシですが、新規参入者は広告費のダンピングや寝ないで働くという無茶をするので、場合によっては「マイナスサム・ゲーム」のような事態が起こりうるかもしれません」

「「誰でもメディア」のチャンスとは、紙の出版がやらなかったことの中に埋もれていることが多い」

「編集とはその対象と分かち合う相手への「愛」。そして、技術や見た目へのオタクなまでの情熱やこだわりを指すのかもしれません」

「電子コンテンツの難しい点は、フローが高まることで、価値の逓減も早くなることです。これをわたしは「電子メディアの収穫逓減」と呼んでいます」

「自分自身がそれを信じていないことには、まずメディアは始まらないといっても過言ではありません。そして、いざ始めたら、何に縋ってでも継続させ、生き残ることです。ビジネス的にはすぐ撤退したほうが合理的なこともあるので、見極めこそ肝心ですが、メディアというものは育つまでにはとにかく手間と時間がかかるものです。(中略)「メディアを創出したい」という、”怨念”のような非合理さがドライブしてきたものと推察されます。」

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