4 月 7

この間この本を読んでから気になっていた京大の鎌田浩毅先生の新著。

こういうLife Hack系の本ってあんまり読まないんですが、あの本を書いた著者の勉強法はさすがに気になります。この本を読んで初めて知ったのですが、結構テレビにも出演されている有名な方なんですね。

前書きには

私の「真っ赤な革ジャンに赤いパンツ」という全身赤ずくめのファッションは、大学教授というお堅い肩書とギャップがあり、(中略)、これは私の「戦略」によるものです。

私は火山の話を聴いてもらうにあたり、まずは私という人間に注目してもらうために、第一印象でインパクトを与えようとファッションに気を配りました。

とあります。
そんな奇抜な格好をされているとは知りませんでしたが。。

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、このファッションの話だけでなく、大学の火山が専門家の教授とは思えないような発想で「自分のマーケティング」をしているという話は目から鱗の話もたくさんありました。

四章に読書法の話もまとめてありますが、やっぱり読書量が違いますよね。
アウトプットできる人はインプットも潤沢でないと、ということですね。
まだまだ修行足りません。

3 月 31

前職の先輩が本を出版しました。
この先輩は「調達」のプロで、調達業務に関してのノウハウなどがまとめられている本です。

本の中でNTTデータなどの原価構造の分析の記述があるのですが、弊社もご他聞にもれずシステム開発という形での調達の割合は小さくないです。「正しくものを買う手順」として、「要求を明確にする」「比較検討する」の二つが挙げられています。当然のことではありますが、重要ですよね。勉強になります。はい。

3 月 29

最近よく参考にさせてもらってる成毛さんのブログで紹介されていた一冊

理系の名著を十四冊取り上げ、その本質を解き明かす。すなわち、世界を動かした科学者の発見が、当時の社会にどのような影響を及ぼし、現代のわれわれの生活にいかに役立っているかについて、分かりやすく解説したものである。

ゲッ。一応理系の私ですが、原著読んだことあるものは、、、

と思ったら、あとがきに、

本書で取り上げた名著は、名前は知っていても読んだことがないものがほとんどではないか。何を隠そう、私自身も初めて原典を読んだ本が大部分である。

とあって、ホッ。

取り上げられている十四冊は

■生命の世界
 ・ダーウィン『種の起源
 ・ファーブル『昆虫記
 ・メンデル『雑種動物の研究』
 ・ワトソン『二重らせん
■環境と人間の世界
 ・ユクスキュル『生物から見た世界』
 ・パヴロフ『大脳半球の働きについてー条件反射学』
 ・カーソン『沈黙の春』
■物理の世界
 ・ガリレイ『星界の報告』
 ・ニュートン『プリンキピア』
 ・アインシュタイン『相対性理論』
 ・ハッブル『銀河の世界』
■地球の世界
 ・プリニウス『博物誌』
 ・ライエル『地質学原理』
 ・ウェゲナー『大陸と海洋の起源

というもの。
こうして見ると今まで自分が読んできた本ってかなり偏りがあることがわかる。
中学生くらいの時は結構地球に興味あったと思うんだけど、この辺の本って全く読んだことがない。ウェゲナーのパンゲアの話でも今度読んでみようと思う。

3 月 29

今シーズン一度敗れている帝京に決勝で雪辱し、見事二年連続大学選手権優勝を果たした早稲田のラグビー部の監督、中竹竜二氏の新著。
中竹氏と親交のある友人から献本してもらいました。

中竹氏は、私の一つ下の代の時の主将で、当時学生の間で噂になったのが

「手の指10本すべてを骨折したことがあるツワモノ」

という伝説。本当なんだろうか?

当時は明治全盛期で、対抗戦も私が高三だった90年に優勝して以来「万年二位」で辛い時代だったんですよね。。

本書のテーマは「フォロワーシップ」

リーダーシップの対極にある言葉として使われており、「組織におけるフォロワー(部下)の力」のことを指します。

ラグビー大学選手権を二連覇し、押しも押されぬ「大監督」となった中竹氏ですが、監督就任時は、前任者が現サントリー監督の清宮氏という「超カリスマ」であったためかなり大変な思いをしたようです。当時の学生からの反発の様子や悩みなどがかなり赤裸々に描写されています。就任一年目におこったという部員による事件の処理の際の腹の据わり方は、なかなかできるものではないと思います。

・ 組織の中で自分にしかできないことをゼロにしたいと思っている。
・ そのうち「中竹さん、もう要りませんよ」と言われたら本望である。

という筆者が考える理想の組織は

リーダーである私を優秀なフォロワーががっちりと支え、徐々にフォロワーが自立して、いき、各人がリーダーを超越し、最終的に私が必要とされなくなってしまう組織。

だそうです。
早稲田大学のラグビー部という特殊な組織以外でどれだけ適用可能なのか、というのはちゃんと考える必要があるなとは思いますが、実際に実績を出しているリーダーの言葉だけに重みがありますね。

私も、「リーダーが変わっても継続的にパフォーマンスを維持し続けることのできる組織」は理想だと思っていますが、自分が身を置くインターネット業界においてはまだ歴史が浅いこともありほとんど実例はないような気がします。「フォロワーシップ」という概念自体あまりなじみのないものでとっても新鮮でしたが、テクノロジーの世界におけるイノベーションとフォロワーシップが、どう両立するのかというのは考えてみたいテーマです。

3 月 24

電通マーケティング局の現役マーケッターが、「新大衆プロジェクト」という一年半のプロジェクトの中で発見した新しい消費者動向のトレンド、「自分に似た人を探す人々」=「鏡衆(きょうしゅう)」についてまとめた新書。

「共振する消費者は、誰もがこころに鏡を持っていて、そこにうまく他者の欲求や嗜好を映し出して取り入れながら、反射拡大していく力を持っているのではないか。言ってみれば、「鏡の共振メカニズムをもつ人々」ということで「鏡衆」と名付けることとしたのである」

だそうだ。
1970年代の高度大衆消費社会から、「自分らしさの時代」とか「個性の時代」に移ってきたといわれているが、最近さらにその様相が変わってきたという

「明らかにメガヒットが増え、皆に人気があるもの、みんなと同じものを好んで消費する傾向が出てきたのだ」

「自分の立ち位置を確認するために何か拠り所が必要となり、「自分に似た人」をウォッチングするようになっている」

そういう傾向をもつ人々が「鏡衆」と呼ばれるのだそうだ。

実際に、1996年に「仲間のサルがバナナを持つ様を見た猿が、自分はバナナを持っていないのに、脳内の神経皮質で、あたかもバナナを持っているかのような反応を起こすのが確認された」という実験で、「ミラーニューロン」というニューロンが人間にもあることが確認されており、人間は自分が持つ鏡に映る他者の行動や思考などに大きく影響される動物であるということが分かっているという。

この「鏡衆」の購買行動の特徴として6つの特徴が挙げられている。

1:意味づけやイメージを商品に投影
2:友人と共感できる点を見つけて盛り上がるのが好き
3:商品を使うシーンを具体的にイメージしてから買う
4:感覚的に引き込まれやすい
5:評価がある程度定着したものを買う
6:人に影響されやすく、周囲を巻き込む影響力もある

4に関連しての

「情報の飽和化」と「感情消費への傾注(=情動化)」ということは、実はほぼ期を同じくして同時におこってきているのではないか、ということだ。高度情報社会といわれるが、それがインターネットや携帯電話の登場、テレビの多チャンネル化などとともにさらに進化した結果、かえって情報は個人の処理しきれない量に膨らんでしまい、人々は感情や感覚の力も使って処理時間を短縮するようになったのではないか。」

という考察はなるほどですね。直感的にはまさにそういうことが起きそうな気がします。

あと、後半では「文脈置換」というのが一つのキーワードとして使われています。

例えば、パナソニックの「ジョーバ」というヒット商品がありますが、これはもともと「腰痛などの治療用健康器具」という売り方がされていたのが、消費者の間でダイエット、姿勢改善などに効果があるといわれるようになっていることをメーカーがキャッチして、「ダイエット・筋力アップなどに使える手軽なフィットネス機器」として幅広いターゲット層に訴求する様になったそうなのですが、このように賞品やサービスの文脈を変えていく力を鏡衆は持っているのだという。

他にも実際に文脈置換、価値シフトを起こして成功した事例がいくつも挙げられているが、言うは易し、実際にこれを戦略的にプランするのは難しいですよね。。と感じながらも、大変勉強になる一冊でした。

3 月 16

最近社長に再登板したスズキの鈴木修社長の初の書き下ろし自伝。

先日経営危機に陥ったGMから保有株をすべて買い取るというニュースがあったばかりですが、そういうことに合わせて急きょ企画されたものではなく、もともと出版が予定されていたみたいですね。

1981年にGMと資本提携するとき、

「GMは大きな鯨です。一方、スズキはメダカよりも小さな蚊(のような存在)です。メダカなら鯨に飲みこまれてしまいますが、小さな蚊ならいざというときには空高く舞い上がり、飛んでいくことができます。」

とコメントしたそうですが、今や立場逆転ということでしょうか。社長就任時に3000億だった売上が今は3兆円!というのは本当にすごい。

自動車メーカーというと、どうしてもトヨタやホンダの話、最近で言うと日産のゴーン社長の話が有名ですが、この経済危機においてもちゃんと利益を出しているスズキの鈴木社長の「1部品1円50銭の利益」を大切にする経営の話、勉強になりました。

3 月 10

グロービスの創業者堀氏の新著。
氏のブログで刊行を知って早速昨日読んでみました。

就職活動中にたまたま手に取った氏の「キャリアデザイン」という本を読んでから、とっても尊敬している経営者の一人です。半導体技術者として普通に大企業の研究所に行こうとしていたところから、IT企業のしかも外資系という奇抜な就職を選択するきっかけにもなりました。

最近正式に文部省の認可を受けて大学院となったグロービスの教育理念や考え方が主な内容ですが、単なる経営論やリーダーシップ論にとどまらず、人間としてどう生きるかということを考え抜いてそれをビジネスとして体現している著者の姿勢は本当に尊敬します。

紹介されている考え方で面白いものがあったので紹介をしておきます。

IQやEQとも違う、「AQ」というもので、Adversity Quotientの略、日本語で言うと「逆境指数」だそうです。

試練に直面したどういう対応がとれるかということを指数化したもので、

* 一番低いAQの人間は、試練に直面すると逃避(Escape)する
* 二番目が、やっとのことで生存(Survive)する
* 三番目に高いAQの人は、しっかりと管理(Manage)する
* 一番AQが高い人は、試練に当たって慈養(Harness)する

となるそうです。

今年は厳しい年なので、なんとか「Survivieしよう」というのがよく言われますが、さらに高みに登った人は、試練を「慈養」に変えてますます成長するそうです。若造の私はまだまだその高みに登るのははてしなく時間がかかりそうですが、視座を高く持たないといけないなと改めて感じさせた貰った一冊でした。

3 月 2

日経アソシエ なぜ、弱点を克服するよりも「強み」を伸ばした方がよいのかという対談を読んで、「34の強み」というのにとっても興味がわいたので早速本を買って、ストレングスファインダーテストをやってみました。

この本はギャラップ社というアメリカの調査会社の研究から生まれた本で、

・人の才能は一人一人独自のものであり、永続的なものである。
・成長の可能性を最も多く秘めているのは、一人ひとりが一番の強みとして持っている分野である。

という視点からスタートします。欠点を補うより、強みを理解してそれを伸ばす努力をした方が大きな成果があがるというのが彼らの主張です。

彼らが200万人にインタビューした結果を基にして分類した人間の「34の強み」というのは、

アレンジ、運命思考、回復思考、学習欲、活発性、共感性、競争性、規律性、原点思考、公平性、個別化、コミュニケーション、最上思考、自我、自己確信、社交性、収集心、指令性、慎重さ、信念、親密性、成長促進、責任感、戦略性、達成欲、着想、調和性、適応性、内省、分析思考、包含、ポジティブ、未来志向、目標志向

というものです。

ちなみに本を買うとコードがついていて、ウェブで180問のテストを受けると自分の5つの強みを診断することができます。全部回答するのに、結構時間がかかります。

私の場合は、

戦略性
収集心
学習欲
未来志向
目標志向

の5つが強みだそうです。

結果を見てみると、合っているようないないような(苦笑)
ただ一つ一つのコメントを見てみると、確かにという部分が多いですね。
なんとなくバラバラな気がするのは気のせいでしょうか?

2 月 25

知り合いのWEBプロデューサーの方と何かの流れで農業の話をしているときに、「すごいリンゴ農家の話がある」といって紹介してもらったのがこの本。

何気なく読み始めたのですが、この人はすごい。

泣きました。

NHKのプロフェッショナルで取り上げられた青森の木村秋則さんというリンゴ農家の方が、「無農薬リンゴ栽培」(有機栽培ではなく全く農薬を使わない)にチャレンジして、10年近くかかってそれを成し遂げるまでの物語をノンフィクションライターの方が書いた物語なんですが、その10年間のチャレンジというのが半端なものではないんです。

リンゴという果物は4000年くらい前から食べられていたみたいなんですが、当初は今よりはるかに小さくて酸っぱい果物だったのを、19世紀に植物の交配術が確立されてから品種改良を重ねて今のような甘くおいしい果物になったそうです。その過程で農薬の発明もあり、今や我々が食べているリンゴは農薬を使って栽培をしないとすべて害虫に食べられてしまってまったく収穫ができないそうなんです。木村さんは、奥さんが体質的に農薬に弱いという事情や、偶然の本との出会いなどから、「なんとか全く農薬を使わずにリンゴを作れないか」と思うようになります。ちなみに、お米とか他の作物は比較的無農薬でも栽培できるものはあるみたいなんですが、あの甘くて木になっているリンゴは特別難しいということのようです。

私が一番衝撃を受けたのは、その10年間のチャレンジの間の木村さんの粘りとそれを支える家族です。
詳しくは書きませんが、これはさすがにへこたれそうだなというエピソードが一つや二つじゃなく、たくさんたくさん出てきます。私はプロフェッショナルの映像は見ていませんが、本の記述だけでそれがいかに大変であったかは伝わってきました。

プロフェッショナルの木村さんの映像を見て、自殺をしようと思っていたけど思いとどまったという若者から電話をもらって

「死ぬくらいならその前には一回はバカになったらいい。ひとつのものに狂えばいつか必ず答えにめぐりあうことができるんだよ」

といったそうです。

「狂う」ほど一つのものを追いかける。

なかなかできることではありません。
すごい話にめぐりあいました。

2 月 17

表題のとおり、日本のNo.1グルメサイト「ぐるなび」の起業から今に至るまでのストーリーを創業者の滝会長が書いた本。

序文に

「理科系の方々、技術系の方々に特に読んでいただきたいと願っている。これからの時代、エンジニアが経営に携わるチャンスがますます大きくなっていくのは間違いない。それには単なる技術だけのスペシャリストというのでは、起業も経営も成功するのは難しい。人と社会に関する観察眼および分析力と配慮が欠けていたのでは、ビジネスモデルを構想し実現することはできないだろう。」

とあるとおり、もともと滝会長は東工大を出て三菱マテリアルでサラリーマン生活をしてという。「ぐるなび」のサービスとその経歴のギャップがなかなか面白い。

なんでぐるなびは交通広告の会社の子会社の新規事業として出てきたのかと不思議に思っていたけど、駅で展開した結婚情報サービス「JOYJOYブライダル」の話なんかを読んで妙に納得しました。

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